森木製菓

果たして社長になれるのか!?

念願のTwitterの無い世界

こんばんは。

チョコレートが大好きな森木です。

今日は1限の授業がテストだったのでちょっと早めに起きて勉強をしようと思ったら、早く起きるどころか1時間も寝坊をしてしまいました。

超マッハで支度をすれば間に合うかもしれないのに(テストをやるのは授業の後半だし…)という気持ちがどこかにあったので、特に焦ることもなく支度をし、太宰治の『人間失格』という本をリュックに入れてから家を出ました。

人間失格』は別に読みたかったワケではないのですが、でも今日の自分はどうなんだろうなという気持ちで選びました。

それと同時に、ミスチルのIという歌の”自分を責めるフリして許しを請え”という歌詞を思い出したのです。

あぁまさにこういう心理なんだろうな、と私はiPodを取り出してその歌を聴こうと思ったのですが、カバンの中にあるはずのiPodが入っていませんでした。

そこで、お得意のツイートすることによってこの悲しみを緩和しようと、いつもスマホを入れているリュックの左ポケットに手を突っ込んだのですがスカスカなのです。

私は慌ててカバンの中を見ましたが、スマホはどこにもありませんでした。

そうです。iPodスマホという、大学生2大必須アイテムを家に忘れてきてしまったのです。

駅に着き、今日は遅刻してしまったために自分がこれから乗る電車は何分に着くのかが知りたかったのですが、スマホが無かったので調べることができませんでした。

まぁ調べたところで電車が着く時間は変わらないしと思い、電車の中で人間失格を読みました。

携帯なんて最低限の連絡手段としてしか使わなかったし、ゲームも持っていなかったから、時間さえあればずっと本を読んでいた小学生の頃を思い出しました。

そして本はなんか良いなぁと思いました。

1限のテストを無事に終え、まだ少し時間があったので、2限の教室の側にあるベンチに座っていました。

周りを見るとみんなスマホをいじっているのです。

普段は自分もその中にいたのでなんとも思わなかったのですが、今日は不思議に思えました。

そして、そのスマホ集団の中で太宰治の本を読んでいる自分はなんだか頭が良い感じがしました。

しかしここでまた一つ、不便なことがあったのです。

いつも2限の授業は友達と「○○らへんに座っているよ!」という連絡を取り合っているのに、スマホが無い。

私はとりあえず席を取ってから急いで教室を飛び出し、周りをウロチョロしていました。

近くに他の教室や学食があり、毎週授業前には2人くらいの友達とすれ違っていたので、誰かと会えることを願い早歩きで教室の側を歩きました。

もし会えたら代わりに連絡を入れてもらおうと思ったのですが、こういう日に限って誰とも出くわせないのです。

今日は別々で受けよう…と諦め半分で教室に入ると、後ろから私の名前を呼ぶ友達の声がしました。

このときの感動は何とも言い表しがたいのですが、今日のおうし座は1位だと確信しました。

とりあえず単位のためにと取った授業が面白いはずもなく、私はいつもTwitterを見ていたのですが、今日はスマホが無かったので人間失格を読んでいました。

完全に人間失格にハマっていました。

授業を終え、お昼に友達とちょっとしたことを調べました。

私は調べることが出来ないので、友達のスマホを2人で見ました。

あと、電話しなければならない用事があったので、友達からスマホを借りました。

Twitterが見られない、メールもLINEも見られない、電話もかけられないしで何だか社会に取り残されたような気がして、心ここにあらずみたいな感じでした。

けれど何も気にしなくて良いのはすごく良いように思えました。

帰りの電車でも本を読み、家に着いてからスマホをチェックしました。

メールは10件くらい来てたけど全部メルマガ、LINEの通知は34だけど直接自分に関係があったのは3だけ、Twitterはなんかもう面倒くさいから見ていない。

こんなものなのにいつも自分は画面ばっかり見ていたのだなぁ、と思うと今までの時間がもったいなかったように思えたのです。

それにこの4分の1日で味わった微妙な孤独で少し成長した感じがします。

というか、今回は奇跡的に友達に会えたけど、スマホを家に忘れるだけで簡単に孤独は味わえるのです。

結局色々不便だったけど、皆さんも是非スマホを家に忘れてみてください。

私はもう二度と忘れたくないです。