もうすっかり夏になりましたね。
夏と言えばカブトムシ。カブトムシを飼いたい。
一応実家暮らしなので母親に許可を求めたところ、下記のような返事がきました。
「お願いします。飼わないでください。臭いし」
27歳にもなって、母親にカブトムシを飼わないよう懇願される日がくるとは思ってもみませんでした。
しかし私は諦めきれなかったので、この前ジムに行った帰りに大きい公園に寄りました。
ここまで反対されてお店でカブトムシを買うのはよくないと思うのですが、公園でたまたま拾っちゃったならなんとかなるのではと思ったからです。
しかし探せど探せど変なカナブンみたいなのしか見つからず、公園をウロウロしているうちに"クワガタ入れ替え事件"のことを思い出しました。
6年ほど前にこのブログに書いたのですが、もう1度ざっくりと説明します。
あれは私が中学生のときの出来事です。
夏休みの間って、クラスで飼っている生き物を色々な家庭が順々で預かるやつがあったじゃないですか。
それでうちに弟のクラスのクワガタがきたとき、ほぼ死に近い状態だったんです。
そんな中、森木家は毎年恒例の1泊2日旅行に行ってきました。
そして旅先ではいつもカブトムシかクワガタを買ってもらっていたので、その年はクワガタにしたんです。
旅先が福島県だったから、"べこちゃん"という名前をつけて可愛がっていました。
山の中を散歩したり、一緒に鍾乳洞に行ったり。
もうすっかり愛着も湧いてきた頃、旅行もあっと言う間に終わりました。
そして、家に帰ると弟のクラスのクワガタがやはり星になっていたのでした。
他人が育てた虫とはいえ、死んでしまったものは寂しいです。
悲しみにふけっていると、親が言いました。
「クワガタを入れ替えよう」と。
そうなんです。私のべこちゃんと弟のクラスのクワガタが同じ種類だったので、入れ替えれば分からないじゃんとか言い出したんです。
私はめちゃくちゃに泣いてめちゃくちゃに抵抗しました。
しかしそんな努力は虚しく、次の家の親が迎えに来てしまったのでした。
「そんなウソのクワガタを育てるなんてよくないよ!!!」と玄関に飛びたしたい気持ちでしたが、私はじっとインターホンのパネルを見ていることしかできませんでした。
あのときの憎しみは今でも忘れません。
この事件以来、私は大人を信じることができない。
27歳になった今だって1mmたりとも信じていません。
その出来事を思い出し、これを言えばカブトムシ飼育許可が下りるのではと思って母親に伝えたんです。
そしたら「全然覚えてないし、カブトムシを飼うのは本当に無理」と言われてしまいました。
いじめた方が覚えていないとはこういうことですね。
こっそり部屋で飼おうかと思いましたが、それよりも早く1人暮らしをできるように頑張ります。
そして毎年夏にカブトムシとクワガタを思いっきり飼いたいです。