【感想】『帝一の國』はただのコメディ映画じゃなかった
こんばんは!
最近床で寝がちな森木です。
そして4日間もブログを更新しなかった自分を殴りたいです。
しかも理由が溜め記事がないのに連続で夜まで飲んでしまったからなので本当に殴りたいです。
でも楽しかったので、飲んでくれた皆さまありがとうございます!
そんな感じでなんだかんだ日々楽しく生きている私ですが、先日『帝一の國』という映画を友達と観てきました。
そう、菅田将暉くんが出演しているんです。
その他にも、志尊淳、野村周平、竹内涼真、間宮祥太朗、千葉雄大などなど今をときめくイケメン俳優がこれでもかと言うくらい出ています。
なんかニチアサ俳優が多いですね。
※ここからネタバレ注意
『帝一の國』がどんな話かを知ってもらうために是非告知動画を観ていただきたいのですが、
あらすじ:生徒会長になると内閣入りが確約される超名門の海帝高校に、首席で入学した赤場帝一(菅田将暉)。
「総理大臣になって自分の国を作ること」を目標としている帝一は、2年後の生徒会長選挙で選ばれるために決死の覚悟でその戦いに挑む。
っていう学園コメディです。
最初は(なんでそこまでして生徒会長になりたいんだ…)と思っていたのですが、海帝高校の設定を知って納得。
しかも大鷹弾(竹内涼真)を除く全員がお金持ちなので、寄付金やらワイロやらもう使う手が汚いです。
そんな中で生徒会長を目指す帝一とそのライバル東郷菊馬(野村周平)がオラオラやっていく姿が凄く面白くて、映画館でこんなに笑ったの久しぶりだなってくらい笑いました。
そして何よりも菅田くんを初め、キャスト全員が生き生きとしている。(テストの下りが特に)
普通に良いコメディ映画だなと思ったし、ブログにもそんな感じで書こうと思っていました。
開始から1時間くらいまでは。
もうね、前半は確かにおもしろハチャメチャ学園コメディだったんですよ。
けど、後半から急に心を掴まれました。
まず帝一の努力がとにかく凄いんですね。
2年後の生徒会長になるべく次期生徒会長候補の犬になることを決意したり、
盗聴をして情報を得まくったり、時には切腹しようとしたり、
あと男子校で恋愛が禁止されているからって彼女と糸電話で話したり(情報漏えいの危険性がないかららしい)とかそこまでするんだってぐらい。
とにかく「勝つ」ことに全力を注ぎます。
他のクラスのルーム長である弾くんが外部入学試験でほぼ満点で合格したと知れば、試験用紙を権力で先生からもらい一晩かけて解く。
そして1科目1点でも負けようものなら絶叫する。
あとは弾くんが同じ日に自分と同様のアイディアを出したと知れば「何時何分に思いついたんだ!!!」と問い詰める。
私からしたらそんなことはどうでも良いと思ってしまうのですが、帝一にとっては重要なんですね。
しかし、そんな帝一に小学生からの付き合いである彼女はしびれを切らしてしまうのです。
そして問います。
「総理大臣になって何がしたいの??」
けれど、帝一は答えられませんでした。
それを見て(なんだ、名誉欲しさと勢いだけか)と思ったのですが、ある日帝一が泣きながら父親に言ったのです。
「僕は誰にも邪魔されずにピアノを弾くために、自分の国を作るんだ」
もう1回言います。
「僕は誰にも邪魔されずにピアノを弾くために、自分の国を作るんだ」
・
・
・
おああああああああああ!!!!!
ピアノぐらい!!! ピアノぐらい好きなときに弾けるでしょ!!!
なんでそれだけのためにここまで頑張るの!!!!!!
そう思いながら私はポロポロ泣いていました。(今も思い出し泣いています)
だってお金持ちの家なんだから良いピアノだってあるし、弾こうと思えばいつだって弾けるじゃないですか。
普通に考えたら。
けど、帝一くんがピアノを弾くといつだって両親が喧嘩をするんです。
なぜなら母親がピアノを弾かせたがる一方で、父親は総理大臣になることを息子に託していたから。
帝一が「自分の国を作る」と言い出したときもそうでした。
ピアノの音を聴いて怒鳴り込んできた父親と、帝一をかばう母親が超言い争っていたんです。
それでもみくちゃにされてピアノに頭を打ち付けて、帝一が突然"総理大臣になる決意"をするのですが、初めは頭を打って思考が変わったのかなと思っていました。
だけど多分そうじゃなくて、あの瞬間に帝一はピアノを弾くことを目的に、総理大臣になるという手段を選んだのです。
それから人間味も無くなるほどに激ストイックになって、彼女から「またピアノが聴きたい」と言われても「今は生徒会長になることに集中しないといけない」と返す。
他にも菊馬は菊馬で、総理大臣の父親から「帝一に負けるなんてどうしようもないやつだ」と言われ日々プレッシャーを感じながら生きているし、弾は父親不在の家庭を支えるために家のことをやらなきゃいけないしで、各々背負うものがあるのです。
表面上は「お金持ちの高校生たちが総理大臣になるために全力を尽くしている」楽しい映画なんですけど、それぞれの背景を知ると途端に深みが出てきて愛しくなってきます。
あとこの映画で一番良いと思ったセリフが、有力候補だったにも関わらず生徒会長に選ばれなかった氷室ローランド(間宮祥太朗)に対して駒(鈴木勝大)が言った
「また別のてっぺんを目指そうぜ。てっぺんなんて星の数ほどあるからな」
というものです。
確かに"てっぺん"だけ考えたら、世の中には沢山の土俵がありますよね。
一方で帝一みたいに"国のてっぺん"という明確な目標がある人はどうすれば良いのかと言えば、それは是非映画を観に行って下さい。
本当にオススメなので観て欲しいのです。
とりあえずこの映画が言いたかったのは、ゴールまでの道は一本じゃないということなんじゃないかと私は思いました。
モンスターズユニバーシティに似て通ずるところがちょっとあるかもしれません。
とにかく楽しいし、笑いあり涙あり、そして学べることもありな映画なので全力で推します。
そして私も菅田将暉くんを支えたい…という気持ちになりましょう。
時間があるときにでも是非。
以上!!!
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