こんばんは!
お金が欲しい森木です。(切実)
先日、後輩と3人で巣鴨の居酒屋で飲んでいたときの話です。
その日は珍しく、軽く1杯だけという感じで飲んでいました。
なんだかんだで2杯目もいくかなぁとか思っていたけど、飲み終わったところでちゃんと「よし、帰ろう」ってなったんです。
帰り支度も始めた頃に、店員さんがやってきて言いました。
「ちょっと隣のおじさんとお話ししてあげてよ」
なんだそのシステム。
バーとかじゃなくて普通の大衆居酒屋ですよ。
飲みとなると必ずおじさんと交流しなきゃいけない自分の運命を受けいれつつ、なんだかんだ社交性の高い私たちはその席へと移動しました。
そこでは50代くらいのおじさんが1人で飲んでいて、俺が若かった頃のエピソードを聞かせてくれました。
確か、当時は大学に入れれば将来安泰で、でも俺は頭が悪いからドロップアウトしたみたいなそんな話をしていた気がします。
もっと沢山話してくれたのですが、酔いのせいなのか滑舌がびっくりするほど悪かったので3割くらいしか聞き取れませんでした。
でもこういう話を聞かせてもらえるのはありがたいので、うんうんと頷いていると、突然おじさんが「俺は歌が好きなんだよ」と言い出しました。
そしてすぐに「だからスナックに歌いに行こう」と続けたんです。
けれど、私たちはもうすでにカラオケで6時間歌い続けた後だったし、そろそろ門限で帰らなきゃいけないんですよ~(まだ22時前)と言ってその場を切り抜けようとしました。
おじさんは「なら良いよ」とふてくされていたのですが、別の話題に移ったと思ったらなんだかんだでカラオケの話に収束させるので私たちの攻防は続きます。
しばらく無謀な行く行かない合戦を続けていると、おじさんがとうとう本音を漏らしました。
「こんな若い女の子3人も連れてって、ママを嫉妬させたいんだよ~」
なら仕方ないか。
23時までには絶対に帰るという約束で、ついていくことにしました。
全然知らなかったんですけど、巣鴨って奥の方に入るとスナックとかパブばっかりの通りがあるんですね。
『4000円』と書かれたボードを持ってお店の前に立っているお姉さんがチラホラいて、なんか大人の世界だなぁと思いました。
少し歩くと、おじさんが「ここだよ」と言ってドアを開けたのですが、まぁ綺麗なこと。
後輩も言っていたのですが、私はてっきり薄暗くて5席くらいしかない場末のスナックを想像していたので超帰りたくなりました。
白を基調とした店内に、天井にはシャンデリア的なものが吊るされていて、ママさんと可愛いお姉さん2人が出迎えてくれます。
でも、もう本当に帰りたいんです。
22歳の女子大生なんかが好奇心だけで来て良いようなところではありませんでした。
後輩たちと入口で「完全に間違えた」「敷居が高すぎる」「帰った方が良い」ともだもだしていると、席へと案内されます。
可愛いお姉さんが「何が飲みたい?」と聞いてきたのですが、メニューがなくてよく分からなかったので、とりあえず梅酒のロックを頼みました。
3人で肩身が狭いを可視化したような体勢で座っていると、ママさんがカウンター越しに「私の料理食べる?」と聞いてきたのでいただくことに。
『野菜炒め』と『豚肉と大根の煮物』が出されたので、(あ、別に中華料理じゃないんだ)と思いながら食べました。
おじさんが言うにはどれだけ飲んで食べて歌っても料金は変わらないとのこと。
他にも5人くらいおじさんがいて、みんなでカラオケを楽しんでいます。
すると、「君たちもなんか歌いなよー!」と言われたので、後輩たちは中森明菜の『デザイア』とさだまさし作詞作曲の『秋桜(コスモス)』を歌っていました。
私もブログのタイトルを"スナックで山口百恵を歌ってきた"にしたかったので、百恵ちゃんの『イミテーション・ゴールド』という曲を後輩と一緒に歌いました。(1人で歌う勇気が無かった)
☆山口百恵 ♪イミテイション・ゴールド [ Digital Remix 2015 ]【HD】
そんな感じでカラオケタイムは無事終了。
今年5番目くらいに緊張した。
そういえば、肝心の「女子大生3人組を利用してママを嫉妬させるミッション」はどうなったかというと、なんかまぁうまくいったみたいです。
最初はおじさんがどんなに話しかけてもママさんは冷たくあしらっていたので、あぁ頑張れと思いながら見ていました。
するとおじさんが財布を取り出し、その中身を見てすぐにママさんは上着を脱ぎ、しばらくおじさんの相手をしていました。
私は、味の染み込んだ大根をモグモグしながらその一連の流れを見ていて、みんな大変だなぁと思ったのでした。
あとはお姉さんのうちの1人がアーバンギャルドの浜崎容子さんに似ていてめちゃくちゃ可愛かったので、私は1人で妄想をしていました。
"もしも私が21歳男子大学生で、社会人になった先輩にこのスナックに連れてこられたら"という設定です。(聞いてないよ)
そのお姉さんに一目惚れをするのですが、色んなおじさんに笑顔を振りまいている姿を見て今まで抱いたことのない複雑な感情を持ち始めます。
どうか2人きりになりたい、俺は若いんだからこっちを見て欲しい、普通にデートしたい、とか色々思うのですが、やっぱり自分に見せてくれる笑顔はおじさんに対するそれと変わらないもので、すごく切なくなってしまうという物語です。
超どうでもいい脱線をしまくりましたね。
そんな感じで、おじさんがベロベロに酔っ払って、ママさんもこの人はもうダメだみたいなジェスチャーをしていたので、みんなでお店を出ることに。
その頃にはすでに雨もやみ始めており、私は人生初スナックを経験した嬉しさと当時に、次に来るのは20年後にしようという決意をしました。
あとその日居酒屋でもつ煮を食べてたんですけど、やっぱり最高だねという話をしたんです。
そしたら次の日に行った後輩の家にもつ煮が用意してありました。(2日連続で会いました)
普通にお店で出されるレベルの美味しさだったし、鍋いっぱいのもつ煮を食べられる幸せといったら!!!
3時間かけて用意してくれたみたいです。
いい奥さんになれそう。
以上!
↓クリックお願いします!