イーロン・マスクへ
幸せそうな人たちを殺したい。
半年以上ぶりに更新したブログをこんな書き出しで始めてはいけないと思うが、私はいま幸せそうな人たちを一切見たくない。
「そう見える人だって、何を抱えているか分からないよ」という言い分もあるだろう。
でもほぼ毎日残業で、クタクタの状態で家に帰って節約のために自炊をする日々が続き、かと言って(父親が苦手なので)同じ都内にある実家に帰ることも出来ず、寂しさで始めたマッチングアプリで出会った良い感じの人からの返信はどんどん遅くなり、他に女ができたんだとメンヘラを拗らせ更に心が疲れ、LINEが来たかと思えば昔好きだった人からの「お金貸してくんない?」という連絡で、そんな状態の自分は明らかに幸せであるとは言えない。
連絡を取ってくれたり遊んでくれる友達や母親がいるということは幸せだが、何だか地が幸福じゃないから、週末に誰かと楽しく外出をしてもすぐに不幸の沼に引き戻されてしまう。
それに私は最近、もう生きなくて良いか、と簡単に思う機会が増えた。
簡単に思う割にいざその舞台を用意されても実行はできないのだけど、しかし何のためにここまで心を苦しめて生きているんだかよく分からない。
好きなボートレーサーの出走スケジュールが更新される度に私の命は延びていくが、それでもたまにこの人生が続くことがつらくなって、今みたいに涙をポロポロ流してしまう。
だからまず手始めに、しばらくインスタとかを見るのはやめようと決意した。
人間は何故かX(旧Twitter)にはつらい出来事を、Instagramには幸せな出来事を残すようにできているからだ。
この状態でインスタを開いたら、要らぬ殺意で心がどんどんすり減ってしまう。
しかしさっき間違えて、いつもの癖でインスタを開いてしまった。
すると、1番上に「つい最近プロポーズをされました♡」という投稿が出てきた。
彼氏との幸せなお出かけの写真や、記念日を祝う写真はゴマンと見てきたが、今こんなタイミングでそんな幸せな投稿を見せられて、私の心はいよいよダメになった。
またお得意の生きるのをやめたくなるモードに入ってしまったが、それでもこうして汚い記事を書けているのはX(旧Twitter)のおかげだ。
気の許せる友だちとしか繋がっていない裏アカウントで、心の闇を表現することで少しはマシな状態になれる。
今までもずっとそうしてきた。
だからイーロン・マスクに言いたい。
絶対にX(旧Twitter)を出会い系アプリにするな。
私のオアシスを奪わないで欲しい。
みんながまだ頑張って"X(旧Twitter)"と表記している段階なのに、これ以上の革新を起こすな。
何より出会い系アプリの役割はインスタが既に果たしている。
だからX(旧Twitter)にはいつまでもそのままでいて欲しい。
あるいは私が今のうちに"Twitter"を開発しておこうかな。