サバイディー!
ハーブティーにハマっている森木です。
日本がハロウィンで盛り上がっていた10月31日に、ラオスの北部にあるフアパン県というところに出張をしていました。
3日間の滞在、つまり2日にはヴィエンチャンに戻っている予定だったのですが、どうも朝の天気が怪しかったのです。
私たちはいつも13人乗りのセスナ機で怖い思いをしながらビエンチャン⇔フアパン県を移動しているのだけど、そんな小型飛行機なので、ちょっとでも霧が出たら飛ばなくなってしまうんです。
しかも日曜日はなぜか運休なので、これを逃したら月曜日。
となると今回のような"天気の悪い土曜日"というのはかなり最悪なシチュエーションなわけです。
一緒に出張をした人たちは大事な会議などもあるので、なんとしてでも日曜日中に帰らないといけません。
しかしセスナ機が飛ぶか否かは直前まで分からない…。
でも直前まで待っていたら、万が一飛ばなかったときに危険な夜間の移動をすることになる…。
そして我々は、隣の県まで車で6時間かけて移動して、そこから大型の飛行機に乗るという選択をすることにしました。
6時間といっても日本の高速道路みたいなものもトンネルも当たり前にないので、ずっと山のくねくね道を走ります。
初めてそのルートを聞いたときは「私はなんて僻地のプロジェクトを担当しているんだ…絶対に嫌だ…」と思いましたが、実際に移動してみると超楽しかったです。
例えば、20kmおきに少数民族?の暮らしがみられたり…、
普段買い物をしないようなお店でおやつを買ったり、
ただ焼いただけの魚を食べたり、
自然がたくさんあったりなどなど…。
あのまま無難な生活に身をゆだねていたら、絶対に生では見られなかったであろう光景がたくさん広がっていて、すごくワクワクしました。
1回めちゃくちゃ死にそうになった瞬間もあったけど、それもまたかなり刺激的でした。
(崖側を走っていたときに、対向車線から突然ものすごいスピードの車が走ってきたというアレだったのですが、本当に終わったかと思った。)
でもドライバーさんがやっぱり山慣れしているので、だいたいは安心できました。
普通に60kmとかで走っていたけど安心できました。
そうそれでそのドライバーさんが、本木雅弘さんに似ていて、ジャージに金のネックレスにサングラスで若干猫背というゴリゴリのヤンキーみたいな風貌の人だったんですね。
その人がもう走り始めて2時間くらいの、みんなが寝始めたタイミングで「シェンクワンまで車で行ったことある?」と聞いてきたので「初めて」って返したら「今回が初めてなんだねー」と言ってきたのが個人的にグッときました。(分かりにくい)
違うんです。ラオス語で「~ね」っていうのは「ノッ」って言うんですよ。
例えば一緒に行こうねは、「パイ(行く)ナムカン(一緒に)ノッ(ね)」みたいな。
それをですよ、そんな険しい山道でMT車を乗りこなすヤンキー版本木雅弘さんに「ボクーイパイノッ」なんて言われたらううっ…ってなりませんか???
良いんです、分からなくても。
そんな感じで(?)、超ハイスピードの運転と山すぎる景色が相まって、3時間を過ぎたあたりからはビックサンダーマウンテンに乗っているかのような気分になりました。
とにかく意外と楽しかったんです。
そして休憩も入れて約6時間かけて、隣のシェンクワン県に到着。
着いた頃にはすっかり夜でした。
その日は1泊して、次の日は今年世界遺産にも認定されたジャール平原に観光に。
とてもざっくり言うと、謎の壺が沢山ある平原です。
これは本当に謎らしいのですが、”遺骨があったことから石棺として使われていたのでは"ということを一緒にいたラオス人が説明してくれました。
あとはベトナム戦争のときの爆撃の後も。生々しい。
世界遺産ということもあってか、観光客がたくさんいました。
気温も25℃前後と過ごしやすく、空気が澄んでいて気持ち良かったです。
ちなみに平原内の移動は、こんなミニマムなバスを利用します。
あとはタラートに行ったりして、あっという間にヴィエンチャンに帰る時間。
人がたくさんいたからさぞ大きな空港なんだろうと思ったら、ちょっと頑張ったコンビニくらいのサイズでびっくりしました。
シェンクワン→ビエンチャンは飛行機でたったの30分なので、離陸したと思ったらすぐに着いてしまいます。
というラオスの様々な景色でした。
楽しめましたでしょうか??
ぜひ1度生でも見に来てくださいね。
本当にそろそろ誰か来てくださいね。
以上!!!