森木製菓

果たして社長になれるのか!?

クロスバイカー森木の恐怖との闘い

27回も冬を経験しても、寒さのピークがいつなのか全く覚えられない。

1月くらいかと思って油断をしていたら、今の方が全然冷えていてびっくりしてる。

でも日が少し伸びてきたのが嬉しい。



私は普段クロスバイクに乗っている。

普通の自転車はもちろんのこと、電動自転車よりも速いスピードで進む。


といっても一昨年に記憶を失うほどの大ケガをしてから、ビュンビュン飛ばすことはほとんど無くなった。


morikicompany.hatenablog.com


そんな割とゆったり走行の私でも、だいぶスローペースだな~と感じるおじさんが前を走っていた。

シティサイクルに乗っていて、坂道なのもあってか歩行者とほぼ変わらないくらいの速度だった。


車道で抜かすのはさすがに危険なので、道が開けてから抜かした。

抜かしたといっても、抜かすぞ!!!と思って抜かしたのではなく、普通のスピードにしたら抜かざるを得なかったというニュアンスだ。


そしておじさんより5mくらい前に出たところで、後方からギアをめちゃくちゃカチカチする音が聞こえた。

ただカチカチしていたのではない。めちゃくちゃカチカチしていたのだ。

音だけで聞いたら30段階くらいギアがあるようだった。


同時に嫌な予感がし、それは的中した。

おじさんが急に視界に入り込んできたのだ。

どうやら闘争心に火をつけてしまったらしい。


私は競るつもりは全くなかったのだが、想像して欲しい。

おじさんが突然勢いをつけて自転車で追いかけてくる様を。



小学生のときに同じような経験をしたことがある人はきっと少なくないと思う。

なんとなく抜かされて、なんとなく負けじと追い抜いて、向こうもヒートアップするみたいな。

でもあれは子供だから許されたのであって、大人がやるとどうだ。

シンプルに怖い。ただただ怖い。



クロスバイクに乗っている私の普通の漕ぎスピードに、おじさんがギアをカチカチ言わせながら追いつこうとしてくる恐怖。

私はそのままのペースで進み続けたのだが、おじさんは喰らいついてくる。

30段階ギアをずっとカチカチ言わせて、視界から消えたかと思いきやまた入ってくる。


一瞬譲ろうかと思ったが、しかし道でも変更しない限りどこかの段階で私がまた自然とおじさんを追い抜く形となってしまうだろう。

そんなことを考えている間もおじさんはそこにいる。

どんどん怖くなって、私は久々にクロスバイカーらしいスピードで自転車を漕いだ。



逃げ切った。

本気を出したら簡単に逃げ切れた。

しかしその後銀行に寄るために自転車を止めたのだが、お金を下ろしている間もパンクとかさせられてるんじゃないかと思って不安だった。

それくらい怖かった。



寒さもおじさんも油断してはいけない。

これが今日得た教訓である。